甘味料の種類
甘味料とは食品に甘味を加える成分で、
大きく「糖質系甘味料」と「非糖質甘味料」の2つに分かれます。
糖質系甘味料とは炭水化物に分類されるもので、
①砂糖
②デンプン由来の糖(ブドウ糖、果糖、異性化糖など)
③デンプン以外が由来の糖(オリゴ糖、乳糖など)
④糖アルコール(キシリトールなど)
の4つに分かれます。
基本的には天然資源の中にある甘味成分を抽出して作られます。
非糖質甘味料は、炭水化物に含まれず、非常に高い甘味が特徴です。
天然甘味料であるステビアや、人工甘味料のアスパルテームなどが
当てはまり、「糖質ゼロ」を謳う食品に含まれたりしています。
砂糖とは何か?
上記で見たように
「砂糖」とは甘味料の1つで、糖質系甘味料に含まれます。
今から約2500年前の古代インドで初めて精製されたと言われています。
英語で砂糖を表す「SHUGAR」は、古代インドで使われていたサンスクリッド語で
サトウキビを表す「Sarkara (サルカラ)」が語源だとされています。
由来からわかるように、砂糖の原材料には「サトウキビ」が使われ、
世界の生産量の約80%がサトウキビからできています。
次に多いのが「テン菜」で約15%、他にもヤシの木や果物からもできます。
現在はブラジルやインド、フランスなどで多く作られて、
インド、EU諸国、中国で多く消費されています。
(ブラジルは輸出やバイオエタノールしているため5位となっている。)
日本での砂糖の歴史
日本で砂糖が使われ始めた時期は明確になっていませんが、
奈良時代に鑑真が唐から日本に持って来たとされています。
ただ、今のように調味料としてではなく、「薬」として持ち込まれたようです。
甘味料として本格的に伝わったのは、ヨーロッパとの最初の関わりである
「南蛮貿易」(室町時代)で、カステラなどの甘味が伝わった時だとされます。
その後、琉球(現在の沖縄)の影響で薩摩藩(現在の鹿児島)で生産が始り、
江戸時代後期から大量生産が始まりました。
戦後以降、消費が拡大していきましたが、1970年をピークに
消費量は減少しています。